INFORMATION
「天ぷら 松」とのコラボレーションイベント “FOUR HANDS DINNER”を開催しました
MUNI KYOTO by 温故知新内、「MUNI ALAIN DUCASSE」にて、2024年10月21日(月)に、「天ぷら 松」との一夜限りのコラボレーションイベント “FOUR HANDS DINNER” を開催いたしました。
■日本料理×フランス料理で「京都の秋」を表現
この特別なディナーを指揮したのは、ともにアラン・デュカス氏の影響を受けながら、独自のスタイルを築かれた二人の一流シェフ。一人は「天ぷら 松」の店主、松野俊雄氏、もう一人はMUNI ALAIN DUCASSEのエグゼクティブシェフ、アレッサンドロ・ガルディアーニ。両シェフは、豊かな自然に囲まれた嵐山に拠点を置き、日本料理とフランス料理という異なるジャンルでその才能を発揮しています。
今回のコラボディナーでは「京都の秋」をテーマに、限定33名のゲストが集い、二人のシェフが生み出す新たな季節の味わいを楽しみました。
©Jordan SAPALLY
■一夜限りの特別メニュー
二人のトップシェフが手がけたコラボレーションディナーは、共同で作る八寸、魚料理2種、肉料理、サプライズメニュー、デザート2種の計7品が振舞われ、訪れたゲストは五感を刺激する美食の旅を堪能しました。
・八寸(共同)
車エビの茶碗蒸し、コッペガニの寿司、カニ海老巻き 玉子、トロマリネ 黄身酢と味噌、しめ鯖 トマト コンテチーズ
・魚料理(MUNI ALAIN DUCASSE)
貝のマリネとウニ 季節の柑橘 自家製からすみ
・魚料理(天ぷら 松)
長崎県産甘鯛 春菊と黒トリュフ 黄身酢ソース
・肉料理(MUNI ALAIN DUCASSE)
熊本県産あか牛の炭火焼き キャベツとソフトスパイス
・サプライズメニュー(天ぷら 松)
松茸ご飯
・デザート
抹茶のフォンダン メロンのソルベ(天ぷら 松)
滋賀県産大豆のクレームブリュレ 湯葉のクルスティアン カカオのグラニ
(MUNI ALAIN DUCASSE)
この特別なディナーコースの創作にあたり、シェフ二人は幾度となくアイディアを交わし、日本料理とフランス料理が見事に融合したユニークな料理を探究してきました。食材を求めて一緒に市場を巡ることもあったそうです。
そうして完成したのが、コースの最初に振舞われた、天ぷら松とMUNI ALAIN DUCASSEのコラボによる八寸。お盆の上に美しく配された料理には、薄紅葉や松の葉が添えられ、竹の器から立ち上るドライアイスの霧が幻想的な演出を加えています。日本料理とフランス料理が融合した絶妙な味わいと、まるで自然の一部を切り取ったかのような美しい見た目が、参加したお客様を惹きつけました。天ぷら松のエッセンスを保ちながら、コラボレーションならではの食材や演出が加わり、日本料理の八寸に新たなアプローチをもたらした逸品です。
さらに、天ぷら松からのサプライズとして、土鍋で丁寧に炊き上げられた松茸ご飯が振る舞われ、豊かな松茸の香りが広がる贅沢な秋の味覚もご用意。歓談のひとときには、アラン・デュカス氏と二人のシェフがお客様と和やかに会話を交わし、写真撮影をするなど、終始温かな雰囲気が漂いました。
イベントの締めくくりには、今回のイベントのために作られた特別なコラボレーションプレートと、極上のブリオッシュがお客様に振る舞われ、感動の余韻とともにイベントの幕を閉じました。
©Jordan SAPALLY
今回、MUNI ALAIN DUCASSEとのコラボレーションを引き受けてくださった松野氏は、アラン・デュカス氏が手がけるレストラン、BEIGE Alain Ducasse Tokyoで料理のキャリアをスタートしました。松野氏はアラン・デュカス氏について、「自分の料理人人生において、とても大きな影響を受けた方。今でもなお勤勉で好奇心を絶やさない姿はとても勉強になる。」と話します。イベント中、松野氏が下げられたお皿に料理が残っていないか確認した際、その様子を見たアラン・デュカス氏が静かに頷かれる一幕もありました。松野氏はイベント後、「料理は形に残らない。だからこそ、思い出に残り、心に届く料理が作りたい。そういう気持ちで今後も、自分の料理を沢山の方に届けたい。」と以前、松野氏のお父様とアラン・デュカス氏から学んだことを、今後の展望として語りました。
アレッサンドロは、「MUNI ALAIN DUCASSEでは、京都をはじめとする日本各地から厳選した食材を用い、その魅力を最大限に引き出すフランス料理を追求している。今後も、京都におけるフランス料理を牽引する存在を目指し、皆様に新たな発見と喜びをお届けしていきたい。」と今後の展望を語りました。
■“FOUR HANDS DINNER” 概要
【日時】2024年10月21日(月)
17:30 受付 MUNI LA TERRASSE にて、カナッペサービス
18:30 MUNI ALAIN DUCASSE にて、“FOUR HANDS DINNER”
【場所】MUNI KYOTO by 温故知新 内
MUNI ALAIN DUCASSE / MUNI LA TERRASSE
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3番
■天ぷら 松 / 松野 俊雄 氏
1984年生まれ、京都出身。2006年ベージュアランデュカスで料理のキャリアをスタートする。その後、2009年に渡米、ブーレイ、アリニア、チャーリートラッターズなど、ミシュランガイド星付きを含むレストランで修業を重ね、2011年に帰国。帰国後、京都にて日本料理を学ぶ。2014年、奇しくも父・松野俊一が「天ぷら 松」を始めた、同じ年齢の同じ日(29歳、5月1日)に父・松野俊一より店舗を受け継ぐ。2018年にニューヨーク・ブーレイで開催したコラボレーションイベントでは各方面から高い評価をいただく。父が大切にしていた考えを残しながらも、これまでの経験から生まれてくる新しい料理を作り続け、日々挑戦を続けている。
■MUNI ALAIN DUCASSE / エグゼクティブシェフ アレッサンドロ・ガルディアーニ
1993年生まれ、イタリア、サンレモ出身。幼い頃から母親と祖母のそばで料理に目覚め、料理人を志して専門学校ルフィーニ・アイカルディで学ぶ。星付きホテルの厨房で研修を重ねた後、2012年にモナコのパラスホテル「オテル・ドゥ・パリ」でフランク・セルッティ がシェフを務めるアラン・デュカスのレストラン「ル・グリル」にコミとして入店、その後ファーストコミに着任しキャリアを築く。 2014年にはロンドンのホテル「ザ・ドーチェスター」内のアラン・デュカスのレストラン「ル・グリル」でシェフ・ド・パルティを務め、また2016年よりパリのホテル「ル・ムーリス」内のレストラン「ル・ムーリス・アラン・デュカス」(ミシュラン2つ星)に入店、アマウリ・ブール シェフのアシスタントシェフを務めた。10年に亘って培った経験とその手腕を認め、アラン・デュカスはアレッサンドロ・ガルディアーニを、京都のホテル「MUNI KYOTO」内のレストランMUNIALAIN DUCASSEのエグゼクティブシェフに任命。